新開発のブラシエンジン
FireAlpaca SE 3.0ではブラシエンジンを刷新し、多くのオプションを導入することで、非常に強力なブラシ表現が可能になりました。
ブラシの強化ポイント
3ストロークの同時合成
クリッピング、マスク合成など3つのストロークを重ねることで、今まになかったストロークを生み出すことができます。
複雑なブラシ先端表現
ブラシの先端には「円」「素材」「パス (SVGパス)」を設定することができ、組み合わせることで複雑な表現を可能にします。
点描機能
ストロークした際に、既存の箇所に描画が重ならないように設定が可能。発想次第でユニークな表現が可能になります。
水彩パラメータの強化
水彩パラメータを大幅に強化。これによりリアルな水彩の表現も可能になりました。
今までにないブラシの登場。
快適さの提供
コアが多ければ、それだけ速くなる。
FireAlpaca SE 3.0 ではマルチスレッドライブラリや並列アロケーターを独自開発、刷新する事で、マルチスレッド処理の大幅な強化を行っています。
メニーコア処理でCPUの負荷を分散。
マシンの性能を最大限に活用し、
ハードウェア性能を引き出す。
FireAlpaca SE 3.0 |
C社 製品C ver 3.2.0 |
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標準ファイルの読み込み | 0.67 s | 3.66 s |
自由変形プレビュー | 17 ms | 213 ms |
色相フィルタプレビュー | 87 ms | 527 ms |
キャンバスのメモリ使用量 (手のひらツール使用時) |
3,708 MB | 8,612 MB |
監修
refeia
自動車業界に勤めた後、2006年よりイラストレーターとして独立。イラスト教本「萌え絵の教科書」シリーズや、ゲーム、ライトノベルなどでイラストを担当。大手媒体でイラスト機材の評価記事も定期的に執筆している。
環境
Core i7-14700, 16GB メモリ DDR5 / FHD
機材協力
新フィルタシステム
「MFG」
(Modern Filter-language for GPU)
従来、フィルタを追加するには、DLLなどのコンパイルされたライブラリをプラグインとして追加する必要がありました。この方法だと、OSごとに異なるライブラリを用意しなければならないばかりか、そういったライブラリの追加が許されないOSもあります。 MFGは、フィルタを専用の言語で記述する事で、OSごとに最適化されたシェーダ命令を生成。一つのソースコード(フィルタ処理のMFGコード)から、GPU性能を活かしたフィルタ処理が可能になります。開発環境を用意する必要なく、高速処理が可能なフィルタを開発、追加できます。
MFGの概要
MFGのコードをもとに、 Windows環境ではDirectXのシェーダーに変換してフィルタ実行、 macOS環境ではMetalのシェーダーに変換してフィルタ実行、 Windows環境とmacOS環境で、別々のGPUプログラムに変換される革新的な仕様。
GPUで最適化された
フィルタシステムを構築。
新開発の
標準ファイルフォーマット
現在 FireAlpaca で採用されている標準画像形式 MDP は、20年近い歴史がある画像形式です。時代に合わせて改善を加えてきましたが、劇的な改善は難しいものがありました。そこで、FireAlpaca SE 3.0 では、新設計の標準画像形式を採用することにしました。
堅牢かつ効率的な保存形式で
より安心な創作環境へ。
読み込みと書き込みの完全なマルチスレッド対応を行いました。差分保存による低負荷で高速な保存をしているため、従来のMDPと比べ保存の高速化を実現しました。
16bitの色世界を
体験しよう
各チャンネルのARGB値が
256段階から65536段階(※)に。
加工に強く、繊細な色の表現が可能。
※16bit/chモードを有効時